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出席(敬称略):小泉 勇輔(司会・いすみっこ、文中「小」)
椎名 愛(農楽塾、文中「椎」)
中島 安(三陸つばき、文中「中」)
井出 智也 (こだま、文中「井」)
山本 遼 (こだま、文中「山」)
岩田 なつこ (NIPPON TABERU TIMES(以下「食べタイ」)、文中「岩」)
文責:藤田(いすみっこ)
3.うちの活動のここがおすすめ!
井:こだまの活動の一つ目はJAと提携した直売所の活性化です。直売所の活性化方法についてJAの方と一緒にアカデミックな勉強もしつつそれを実際に活用していく、ということを行っています。それ以外にも食のイベントの企画や農業体験など活動内容は何本か存在するので新入生の方々にはどういうものがやりたいかを自分で見つけてもらってこだまに入っていただきたいなと思っています。
山:こだまのオススメポイントは①活動内容が一つではなく、メンバーも粒違いの人がいるためアットホームでどんな人でも活躍できること、②おいしい野菜が食べられる、そして何より③農業体験から運ばれてくる料理まで、つまり「畑からレストランまで」できることはこだまならではと思っています。
岩:食べタイのポイントはまず全国各地に行けることです。活動を通じてただ単に観光地として行くことでは不可能な‘地域を深く知る’ことができると思います。またその活動通じて自分が思ったことや経験したこと、日本の農業問題や展望をメディアとして発信できることが強みだと思っています。普段はこんな風に毎週編集会議を開き、それをネット上にweb記事として掲載する活動をしています。
中:三陸つばきは宮城県気仙沼市で東日本大震災の災害復興ボランティアの活動をしています。またそのほかの災害、直近で言えば長野県の水害や台風19号による被害などへの災害派遣ボランティアの参加もしています。宮城県では水産業をはじめ農業、伝統料理などを地元の高齢者の方々から教えてもらったりといった活動ができます。
椎:農楽塾の一番のウリは気軽さだと思います。活動場所は大学のすぐ近くにあるため昼休みに観察に行って自然とのふれあいやメンバーとの会話を楽しむことができます。メンバーとは毎週合うためすごく仲良くなることができ、農業以外でも気軽に交流できることが特長だと思います。
小:いすみっこの特徴は①いすみと交流、②いすみで学習、③いすみで企画、④いすみを発信という4つのプロジェクトがあるということです。特に地域系サークルの中でも企画という部分に力を入れているサークルですが、ただただ自分たちのやりたいことをやるのではなく、いすみの方々と交流し、食をはじめとした地域の文化を学び、それを基に企画を立案し、いすみをPRするという一つの流れが存在することが特徴だと思います。例えばいすみの放置竹林問題を解決するためにいすみ竹炭研究会というNPO法人とともに活動しておりますが、この問題を若い世代にも知ってもらい、かつマイナスに捉えすぎず、逆にどう楽しく使おうかというコンセプトのもとに企画を立案・実行しており、昨年は地元の小学生を対象とした竹水鉄砲によるサバイバルゲームの開催や、早稲田大学において地域系サークル合同で開催したローカルフェスタでいすみのPRを行うなどの活動を行いました。そんな形でいすみっこのポイントはまずは現場で活動し、企画を一緒に作り上げ、そして自分の「やりたいこと」がいすみ市のためにもなる、ということです。
このようにサークルによって活動は多種多様であり、それぞれに独自の色がありますが、活動地域とそこに住む人を大事にする、という点は共通して面白いと思っています。
4.コロナで課外活動はできないですが…前期こんな活動を行います!
椎:農楽塾は現在キャンパスへの立ち入りが禁止されているため核であるわせでんや菜園での活動ができないため、つながりを維持するために定期的にオンラインおしゃべり会を実施しております。通常時であれば5月は代掻きや田おこしといった田植えのための準備や泥んこバレーや50㎞歩くイベントなどを行っています。
中:三陸つばきでも現在新型コロナウイルスの影響で気仙沼市に行くことができないため、東京で個人個人ができる活動として町のごみ拾いを企画しています。これは日本全国の沿岸部における海洋ゴミ問題の啓発を兼ねており、陸にあるゴミが海に流れてしまうのを少しでも防ごう、という趣旨のもとに始めていこうかなと考えております。また現在オンラインで勉強会等を継続して行っています。
岩:食べタイはHPに登録している生産者一人一人に新型コロナウイルスの影響により現状がどのようになっているのかインタビューを行い、発信していこうと思っています。またコロナの影響で被害が出た農産物を消費者に届けるMISO SOUPという団体と協力してオンライン飲み会やオンライン宿泊会を開こうと考えています。
井:こだまでは現在Zoomを使ったオンライン勉強会を実施しています。活動内容についてもそれ以外のことについても話していますので是非参加していただきたいと思っています。またどのような企画をやりたいかということについて話し合う企画ワークショップや1年生と既存メンバー、あるいは1年生同士が仲良くなるための気軽に参加できるオンラインおしゃべり会などがあるため、外に出られない状況でも楽しく過ごしていただきたいと思っております。
小:いすみっこでは地域の方のお手伝いが活動のベースになっているため、現在「休校スクール」という形でオンラインで休校中の中学生の学習支援を実施しています。はじめはいすみ市内限定だったのですが別の県、別の地域の学生も参加するようになり、地域ごとの価値観の違いや普段会うことのない大学生との交流など単なる教育支援にとどまらない様々なプラス効果が生まれています。その他にもツイッターのDMで希望された方に対するオンライン説明会や企画会議オンラインでの地域支援、地域系サークル新歓サイトを通じた地域のPR活動、具体的には利用者数の減少しているいすみ鉄道をどの世にサポートするかということについて考えることなどを予定しています。
また先ほど紹介した地域系サークル新歓サイトですが、各団体のSNSや活動地域などが一目でわかる仕様になっておりますので是非ご利用ください。
5.アフターコロナの夏休み、皆さんの団体の予定は?
小:アフターコロナのいすみっこの活動としてはまずはいすみに行ってみようということでいすみで合宿を行い、いすみがどういう地域なのかを知りつつ海やおいしいものなど大学生っぽい楽しいことができたらいいなと思っております。
椎:農楽塾は農作業を再開する予定ですがおそらく今年は田んぼでの稲作ができないので代わりに田んぼでのボール遊びをしようかなと考えております。また山形や長野へ合宿に行き農作業や遊びを楽しめたらと思っております。
中:地域の情勢により活動ができるかどうかは不明ですが、可能ならば例年行われている植樹祭で椿の木を実際に植えるというイベントを開きたいと考えています。三陸に行けないような状態であれば近場、例えば伊豆大島や静岡県を訪問して防潮林や防潮堤を見学したり、北海道で一緒に活動している海浜植物再生団体の方にお邪魔したりすることも検討しています。
岩:食べタイは編集部で秋田に行き、実際に現地の方々に取材し顧問の先生から記事の作り方を学ぶ取材合宿を行う予定です。
井:こだまではコロナが無事収束すれば夏休みに本庄で夏合宿を行う予定です。本庄には早稲田大学のセミナーハウスがあるためそこで安く泊まり、BBQや農業体験などを行う予定です。また埼玉ではできない海企画を千葉県いすみ市で行うことや、メンバーの地元に旅行するといった企画を検討しています。
(3/3に続く)