新年度のはじまり、久しぶりに会う友達とも、はじめましての人とも、「春休み何してたの?」から会話が始まることって、よくありますよね。食べタイ編集部員にも「春休み何してたの?」と聞いてみると、それぞれの分野での活動がたくさん出てきました。そんな編集部員の春休みを紹介しちゃおう!という企画が、この【編集部の春休み】です。第1弾は、食べタイ編集部員、田丸さくらさんの春休み。
聞き手:白木昂(食べタイ編集部/東京農業大学)
梅が『農村』というより『産業』として成り立っている。
田丸さくらさんが、「みなべ・田辺の梅産業」を体験した時の話の中で、
この言葉がとても印象に残っています。
田丸さんは食べタイの代表。
持ち前の行動力で全国を訪れる彼女は、長い休みがあると日本各地を訪れます。
2月1日に、彼女は友人と共に和歌山県を訪れました。
その中で、梅産業に力を入れる、みなべ町と田辺市にも足を運びました。
みなべ町と田辺市の梅生産量は、全国の約半数を占めており、
まさに日本の食卓を支える重要な地域です。
実はこの地域の梅産業、2015年に「みなべ・田辺の梅システム」として、
世界農業遺産に認定されています。
これは、長い年月をかけて、持続可能な農業と美しい風景を守り、
かつ地域に根付いた農業システムのみが認定される制度です。
国内では11カ所しか認定されていません。
彼女は生産現場を訪れる際、常に一つの共通したテーマを意識するそうです。
それは、「地域と農業のつながり」。
「地域課題を解決するために、農業は重要なカギを握っています。
地域と農業の関係は切っても切れないものなんです。」という田丸さん。
「みなべ・田辺の梅システム」も、山の上だけでなく、山のふもとの加工業など、
他の産業にもプラスに作用しています。まさに地域と農業のつながりのモデルケースです。
そんな、農業で地域の活性化を実現している姿が、彼女は好きで、
年間で何カ所もの地域に足を運んでいます。
話していく中で、田丸さんが「観光梅林」を訪れた時の話は興味深いものでした。
訪れた観光梅林の名は「南部梅林(みなべばいりん)」。
梅林?
植物園のことか、と思いましたが少し違いました。
梅の花の見頃になると、山の斜面はピンク色に染まります。
それだけでなく、期間限定で、住宅に混じって、
沿道にはお店が立ち並び賑わいます。
地域全体で、梅の季節を盛り上げる取り組みが行われているのです。
地域の人々の「梅への愛」を感じます。
田丸さんに和歌山であった人達の印象を聞きました。
「ギラギラした人」「若い人手を求める人」
様々な人がいたそうですが、共通点は「地域愛の深い人達だった」と話します。
たしかに、梅システムは農家の努力が実った結果かもしれない。
しかし、観光梅林の実現は、地域の人々の協力なしにはあり得なかったでしょう。
梅が『農村』というより『産業』として成り立っている。
みなべ・田辺の梅を「農村」を「産業」にしたのは、地域の人々の地域愛です。
でも、その基礎を作ったのは、システムを完成させた農家さん達。
日本全国に、「農村」を「産業」にしたい農家さんが沢山いるなら、
知らせる術が必要だ。
あ、『食べタイ』か。
『食べタイ』は、農家と消費者の間をつなげて、
誰もが農業・農家への親しみを持てるようになるメディアなんだ。
やっぱり食べタイは面白い。これから力になっていこう。
田丸さんが食べタイを運営する理由に、心から共感し、
僕自身も、やる気が湧いてきました。
いかがでしたでしょうか。
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